古代東山道(現馬籠宿から園原IC付近)の神坂峠(1,585m)〜神坂神社散策と不動温泉で一泊。
アララギ高原から大川入山(1,908m)登山の旅です。

所在地

神坂峠:
岐阜県中津川市と長野県下伊那郡阿智村の間

不動温泉:長野県下伊那郡阿智村浪合254-1      

あららぎ高原:長野県下伊那郡阿智村浪合153    

中央高速道「園原IC」から「ヘブンスそのはらスキー場」のリフトで展望台まで昇り、富士見台高原ハイキングコースを
歩き「富士見台」まで登り、富士見台萬岳荘から古代東山道を神坂神社まで下り、
不動温泉で一泊し、二日目はアララギ高原から大川入山(1,908m)へ登山するコースを楽しんできました。

昼神温泉ガイドセンターで入手した「園原IC周辺詳細図」を利用させていただきました。

吹き出しの数字は道順を示します。
(コントラストが弱く大変見難い地図ですが参考にして下さい)

上天気の「ヘブンそのはら」リフト乗り場へ9時頃に到着しました。

1.出発点 ヘブン園原リフト乗り場

駐車場は混雑していましたがゴンドラにはすぐ乗れました。

展望台まで3回リフトに乗ります

2.第一リフトで出発

写真は下手くそですが全山紅葉が素晴らしく!

途中の一区間のリフトは歩いて節約しました

短い距離なので楽しく歩けました。

3.第二リフトに乗継

最初の案内図は見難いので富士見台付近だけの
ルート図を作りました

この地図はゴンドラ乗り場の案内板を写真で撮り作りました。
(南北を上下に回転させてあります。)

ヘブンスそのはら展望台

ロープウェイ終点から更に展望台まで上がると、その展望は素晴らしい

展望台まで一気に1,602mまで登りました。

4.富士見台ハイキングコース

ここからハイキングコースは始まります。

途中からは自動車道路に出ます。

途中「恵那山登山道」分岐があります。

岐阜県側への分岐点

「はなももの里」への道は通行止めでした。

神坂峠(みさかとうげ)は岐阜県中津川市と長野県下伊那郡阿智村の間にある峠です。

神坂峠
古代の官道東山道最大の難所として有名です。

5.神坂峠祭祀遺跡

                              神井坂峠祭祀遺跡
 石製模造品等の遺物が千四百余点も出土し古代祭祀遺跡として国史跡に指定されていますが、現地には何もありません。
 (出土品は村役場の資料館に保管されてしいるそうです)

遺跡一帯の下を古代東山道が通っていて神坂峠の標識があります。

 

6.富士見台萬岳荘

近年建て直された様で立派な宿泊施設でした。
ここまで定期バスも通っているようです。

富士見台高原ハイキングコースへ出発

熊笹だけなので振り返ると萬岳荘がよく見えます

頂上の様に見えますが富士見台はもっと奥にあります。

神坂小屋は富士見台への途中にあり、神坂山(1,684m)との分岐点でもあります。

7.神坂小屋

トイレと避難小屋あり襲雷のときに避難する場所です。

神坂山(1,684m)

ここから右奥に見えているのが神坂山(1,684m)です。
神坂小屋の直ぐ上に神坂山の案内指標が立っていて、笹の間に道が着いているて、恵那山トンネルの真上になります。

.富士見台高原
(1739m)

三々五々と分かれて昼食を摂りました

9.高原から下る

                           恵那山の名前の由来と神話
 岐阜県の胞山(えなさん)県立自然公園の一端をなしています。
なお、恵那山の本来の名前は「恵那山」であるが、県立自然公園の名称としては「胞(えな)」を使用しています。
因みに恵那という地名自体がイザナギとイザナミが天照大神を産んだときにその胞衣(えな)を納めたという伝説から来ています

10.萬岳荘まで戻る

下りは萬岳荘の裏から古代東山道へ入ります。
終点は神坂神社で尾根道を6km下ります。

11.古代東山道へ

途中に古代東山道の案内標識が用意されていますが、6kmは長い!

道は整備されてなだらかですが退屈します。

古代東山道 千本立

近くに「一本立〜池ノ平」の案内があるので、「千本立」何かいわれがあるのでしょう。

古代東山道
(神坂神社まで、まだ5km

かなり歩いてから「神坂神社まで5kmの標識を見て一同急に疲れが出た!

古代東山道
(神坂神社まで、あと2km

余りにも長い道なので一同紅葉を楽しむ気分もなくなり座り込んでしまいました。
頭に描いていた6kmと違い長い長い道です

神坂神社まで、あとわずか

途中自動車道へ出ました!もうすぐです。

自動車道から脇へ反れる近道があり利用しました。

12.神坂神社

       阿智村史跡「神坂神社」
 神坂(みさか)神社は、俗に住吉様といわれ航海の神様です。
なぜ、この山中にわだつみ(航海)の神が祀られているのかについては不明です。
 社殿の横を古代東山道が通っていて万葉の歌人達も通ったことでしょう。
 覆い屋根の中に一間社流造りの社殿が祀られており脇には樹齢二千年と言われています。
          万葉集防人歌碑
 天平勝宝七年(755)九州北辺を警備する防人として徴発された信濃国の若者が、神坂(みさか)峠を越えて行く時に詠じたものです。
 防人の任期三か年であったが当時としては生還が期し難いほどの兵役であったそうです。

 ちはやふる神の御坂(みさか)に幣(ぬさ)まつり斎(いは)ふ命は 母父(おもちち)がため 
  主帳埴科郡 神人部(みわひとべの)子忍男(こおしお)

13.幕白の滝

(くれしろのたき)

 夕暮れになると、ほの白くみえるロマンの滝で、滝見台の上から願いを込めて瓦を投げると望みが叶うと言われています。

この滝の近くに朝日松と言われる松がありましたが数年前に松枯れ病になり無くなりました。

「朝日松」伝説

 この園原に住む炭焼き吉次は人一倍信仰深く年のはじめの初窯の火入れ時には、この滝で身を清め、初窯の炭を住吉神社(神坂神社)に奉納しました。
 ある年奉納した炭が黄金に変わりました。吉次は神の導きにより京から姫を迎え長者となりました。
 このことから「長者が滝」とも呼ばれるようになりました

 この伝説「炭焼き吉次」が朝日松の根元付近に金鶏を埋めたと言い伝えられています。
 これ以来園原地域では鶏を飼わないようにしているそうです。(何故かな?)

登山の疲れを今夜は不動温泉で癒します。

14.不動温泉「華菱」

「花菱」の画像と文章は同旅館のパンフレットから拝借しました

 水南信州に位置する山間の一軒宿で、囲炉裏料理と大自然の中の露天風呂が自慢の宿。
 泉質もすべすべのアルカリ単純温泉で美人の湯として有名です。
 平成15年4月にリニューアルオープンした大浴場で掛け流しの温泉に浸かり、心から癒されます。
夜は炉端大会場で地の食材を串に刺して炭火で焼く囲炉裏料理を堪能すれば、都会の忙しさも忘れさせてくれます。

 

二日目

15.あららぎ高原

大川入山登山

(1,739m)

 信州側の下伊那郡阿智村浪合から見れば、さらに高い背後の恵那山と重なって、さして目立つ山ではない。
しかし、最近は治部坂の高原地帯の開発が進んでから人気の高い山となってきました。
 南北に長くゆったりとした尾根を伸ばした風格は1900メートルを越す高さに思えません。

 大川入山へは「アララギ高原スキー場」のゲレンデから登ります

山頂まで約4,2km、往復で4〜5時間です。
 登山中、ササの多いのに驚かされます、終戦まで広範囲にわたり山林が皆伐されてきたため、山肌の日当りがよくなってササの侵入を許してきたといわれ、生き残った幼木たちは成長の早いササに追いこされ、光の当らない身となって枯死してしまったそうです。この風景は岐阜県の飛騨地方にも散見できます

疲れてゲレンデへ帰ってきました。

ひと休みして帰路に着きます