ニュージーランドAmerica's Cup

ニュージーランドは季節が日本と反対、日本の夏は、NZでは冬!スキーにもってこい

まずニュージーランドの概要から紹介します。

  ニュージランドの人口と面積
 ニュージランドの面積は日本の約75%くらいの大きさの2つの島に、約370万人が住んでいます。(2005年頃に400百万人を越えたそうです)
  アメリカズカップを持っています
  たった370万人の人口でも、現在ヨットレースで有名な「アメリカンズ、カップ」トロフィーを持っています。
 1995年にニュージランドは「ブラックマジック」と言う、風に向かってすすむ 超高速艇で強敵アメリカから、カップを奪いました。
 このカップを懸けて、今年10月から、オークランド沖で5ケ月にわたる、マッチレースが展開されます。
     ラグビーはめっぽ強い!
 また、ラグビーも強く、1995年南アフリカでの第3回ワールドカップで、日本は予選リーグの最終戦でニュージランドに17:145と大会史上、最多失点の屈辱的な大敗を喫しています。
 第4回ワールドカップも10月1日から英国ウエールズで開幕されますが、きっと頑張るでしょう。

    季節は日本と反対です。
 季節は日本の丁度、反対で”X'mas”は真夏になります。
 日本からは直行便でも12時間は掛かります。
 また、世界で一番早く朝が来る国です。
 そのため最初に西暦2000年を迎える国でもあります。
        白く長い雲のたなびく国
 先住民族の「マオリ族」が「アオテアロア(白く長い雲のたなびく国)」と呼んでいたこの島を、オランダ人探検家「アベル・J・タズマン」が1642年に発見し、母国オランダの「ゼーランド州」にちなんで「ノヴァ・ゼーランド」と命名し、英国名「ニュー・ジーランド」となりました。

(時差)日本とNZの時差は3時間です。
    ただし、10月〜3月の間は”夏時間”を採用するので、日本より4時間は早くなります。

アメリカズ・カップ(America's Cup)

 今、NZの一番の自慢はこの重量約4kgの「カップ」です。 

 「アメリカズ・カップ」について詳しいことを知りたい方は”ここ”をクリックして下さい。

「NZスキー」編の概要を紹介します。

2頁  「氷河スキー・ゲレンデスキー」紹介
                  (1口知識:「B&B」について)
3頁  「ヘリスキー」編
4頁  「蒸気船でホットワインを」
             (1口知識:「南十字星」と「ワーキングステ                     イ」について)
5頁  「オプショナルツアー」
                    (1口知識:「民族と言語」)
6頁  「さよならクインズタウン」 (1口知識:「バウチャー」)
7頁  「クライストチャーチ観光」    (1口知識:「パウア貝と通貨」                      )

◎おまけ1

 日本の小渕総理が来NZ

 今回、印象に残った事の一つに私たちが宿泊していた「ガーデンズ・パーク・ロイヤルHotel」に「”オブチ”が来るので1階のフォローアーの電話工事を来週から取りかかる」とフロアーマンが言っていたことです。
 「オブチ(小渕総理)」が”オークランド”へ来られることは知られてましたが、”クインズタウン”へ来られるとは知りませんでした。
 是非、親善を深めて頂きたいと思いHotelを後にしました。

◎おまけ2

三浦雄一郎の父上

 帰国のため空港までのバスをロービーで待っているとき、丁度、三浦雄一郎先生のお父様が「カラドーナski場」へ出かけるためロービへ降りて来られました。
 前日から、できたら一緒に写真を撮らせて欲しいと、お着きの人にお願いしておいたので、早速、紹介していただき写真を撮らせていただきました。 「あなたも今度は一緒に滑りましょう」と言って下さいました。
 95歳におなりになられてますが、未だしっかりとした足取りでスキーに出かけられました。 本当にいい土産話ができました。

次はニュージーランド・スキー場の紹介です

クイーンズタウンをベースにトレブル・コーン、コロネット・ピーク、カラドーナ、リマカブール
など手近なスキエリアーを紹介します。

ニュージーランドサザンアルプス

 NZの南島中央部には約700kmにわたり「サザンアルプス」が縦断しています。

 ここにはNZ最高峰マウントクック(3,754m)を初め3,000m級の山々とヨーロッパに匹敵する巨大な氷河が点在します。
 この大自然の中の”オフピステ・スキー”を愉しむには、やはりヘリスキーしかありません。
 ヘリスキーが盛んなためゲレンデスキー場はヨーロッパに比べると小さく、少し物足りなさがあります。(氷河スキーと加山雄三)

  (氷河スキーと加山雄三・ニュージーランドの若大将)
 マウントクック周辺には「タズマン」「マーチソン」「フランツ・フョセフ」「フオックス」など数多くの氷河が点在しそれぞれスキーが楽しめます。
 代用的な「タズマン氷河」は全長27km平均幅1.6km最大幅3km氷の厚さ約600mあります。 この「タズマン氷河」も1955年9月に2人の冒険野郎がセスナ機の引込式脚にスキーを付け世界で初めて氷上着陸を成功させるまで、閉ざされた世界だったのです。
 その成功を見てから、あっという間に世界中からスキーやが集まり「セスナ機による氷河スキー」が有名になり、日本では”三浦雄一郎”や映画”加山雄三・ニュージランドの若大将」で知られるようになりました。

全長27kmうち12kmをセスナ機で、午前、午後2ランします。
 お昼は神秘的なタズマン氷河の景観を見ながらの「シャンパン・ランチ」です。
 料金はNZ$595(3万6千円)です。
 でも、このコースは風や雲の状態が安定せず、短期滞在では挑戦できないことがあります。
 今回も希望者は最終日に可能となりましたが、私どもはヘリスキーの日と重なり、参加出来ませんでした。
 5人乗りのセスナ機の翼の下にスキーをバンドで留め、着氷します。
 原則的にはボーダーは参加できません。

(ゲレンデスキー) 

1.「トレブル・コーン」(TREBELE CONE)

ワナカ(wanaka)湖の見える素晴らしい景色のski場です。

 ワナカの町から約30km(車で約40分)。
 クイーンズタウウンからは1時間半程度かかりますが、是非行ってみるべきsik場です。
 眼下に緑の草原と、青いワナカ湖が広がる景色は、ほかでは味わえないski場と思います。

     ホーキーボーキー(アイスクリーム)
 標高2030mで、ワナカ湖に飛び込んでしまいそうな、豪快コブ斜面には、世界からモーグラーが集まってきます。
 以前は、ややマイナーなスキーエリヤでしたが、現在では世界的に名が知られトップ・モーグラーが集まる、人気上昇中のゲレンデです。
 また、麓のワナカの町はワナカ湖畔にある小さな町です。しかし、ここを起点に、近くのsik場に出かける家族連れの基地でもあります。
 B&B(ベッドとブレクフアストだけを提供してくれる宿。下に詳細記事があります)やキャンピングカー用の施設が湖に沿って点々とする、静かな町です。
 交差点には信号も、横断歩道もありません。
 我々日本人は慣れないため、時々来る、車を避けて走って渡ります。 トレブルコーンski場帰りに、寄りましたが実に、のんびりした小さな町でした。
 人影は我々以外見かけませんでした。
 ここで食べたアイスクリームが旨かった!濃い牛乳の味がするバニラアイスに、キャラメルのつぶつぶを、まぶしたもの。
 「ホーキーポーキー」と呼ばれ、NZではオーソドックスなタイプのアイスクリームだそうです。
 この他にも8種類くらいあり、同行の若い女性は「キャーキャー」言いながら、3種類くらい食べてました。
 (静かな湖畔の町も、この一時は賑やかになりました)。
 ドーナツもうまい!がいくらか忘れました。

トレブル・コーンski場ホームページ 
 http://www.new-zealand.com/TrebleCone クリックして下さい。接続できます。(オフシーズンは閉鎖される場合もあります。11/15良好)

2.「コロネット・ピーク」(CORONET PEAK)

クイーンズタウンから一番近いski場です。

 クイーンズタウンから約20km、車で約20分。 標高は多少低く、1,650mです。 
 スキーエリヤは「トレブルコーン」の半分くらいの大きさです。
 しかしニュージーランド最大・最高のリゾート地・クイーンズタウンをベースにしたスキー場です。
 規模はそれほどでも、ありませんがコロンネット峰を中心に横に広がった、幻想的な大斜面と、無限に変化する鮮やかなパノラマの中で極上のスノークルージングが楽しめるゲレンデです。
 また、ナイタースキーも楽しむ事もできます。
 ゲレンデからは、遙かにワカティプ湖畔とその、手前にクイーンズタウンの町が望めます。 
  「コロネット・ピーク」(CORONET PEAK)ski場ホームページ 
 http://www.new-zealand.com/CoronetPeak クリックして下さい。接続できます。(オフシーズンは閉鎖の場合もあります)

3.「カラドーナ」(CARDRONA)

 「クイーンズタウン」から約60km(車で約1時間少々)。

静かで落ち着いた町ワナカにステイして最高のスキーホリデーが楽しめるエリヤーです。
  「カラドーナ」(CARDRONAski場ホームページ 
 http://www.new-zealand.com/Cardrona クリックして下さい。接続できます。

 クイーンズタウンからワナカへ行く途中を山の方へ入ります。
 クイーンズタウン周辺で一番大きなスキー場です。

 ニュージーランドで唯一の常設ハーフパイプがあり、スノーボーダーのメッカです。
 このため、いろいろなスノーボード大会が開かれ、地元や海外のボーダーにも名が知られています。

 また、日本の「車山高原スキー場」と姉妹提携をしているそうです。

標高:1,913〜1,524m(差369m
リフト クワッド:1  ワブル:1  ロープ:1
パイプ:◎    ボード・パーク:○

リフト券  一日券  nz$  58(3,200円)
    シーズン券  nz$ 895(50,000円)

4.この他にも「リマーカブル」(REMARKABLES)。

 ニュージランドで最も新しいスキー場です。

    (B&B
 
Bed&Breakfast(ベッドと食事)の頭文字からこう呼ばれています。
 朝食付きで部屋を提供する、イギリスの伝統的な宿泊スタイルです。
 こんな所にもイギリスの文化が残っています。
 一般家庭が旅行者に部屋を提供しているため、宿泊できる人数も少なので、必ず予約が必要です。
 また、旅人との出逢いを楽しみにしているオーナーが多く家族の一員のような歓迎をしてくれます。
 女性の一人旅でも安心して宿泊できます。
 料金はnz$60〜200(3,500〜一万円)です。  

さて次頁(No.3)は待望のヘリスキー編ですどうか続けて見て下さい。 

 

 クイーンズタウンを中心にしたメスベン・ヘリスキー、ハリスマウンテン・ヘリスキー、サザンレイク・ヘリスキー3社と
サザンレイク・ヘリスキー紀行を紹介。

ニュージーランドヘリスキー

 今回のツアーに出発する前から一番気に掛かって居たことは、ヘリスキーのことでした。
 是非、挑戦したいとは思いますが、新雪でのスキーは全く自信がなく、途中でにっちもさっちも行かなくなったらどうしようと、決断できないまま出発してしまいました。

 出発前にたまたまインターネットで「ヘリスキー中に事故で背骨を損傷してニュージランドの病院へ1ケ月入院した」と言うHPを見たので、余計に気が重くなりました。

 hotelへ到着初日の夜、ヘリ会社3社による説明会に出席し、”折角、来たのだからやろうと、やっと”決断しました。

 3社の内。初心者向けに思えた「サザンレイク・ヘリスキー社」に、申し込むと「可能性は明日が一番保証できます。その後は天気が悪くなりそうです」とのことです。
 しかし、真夏の日本から来て、数ヶ月もスキーを履いたことのない初日から「ヘリスキー」は無理と思い2日目に申し込みましたが、これが風と雲のため、ツアー最終日の5日目までずれ込む結果となりました。
 3日目以降に実施を申し込んだ人達は最終日に、ヘリ会社を変更するか、諦めて帰国するかの決断を迫られることになりました。

 私自身はスキーにも慣れ、体に疲れが出ない3日目当たりが理想的なのですが、天候だけはままなりません。
 毎年、悪天候によりヘリスキーができずに帰国する何組かのパーテーがあるそうです。

クインズタウンのヘリ会社は下の3社です。

1.メスベン・ヘリスキー

 マウント・クックを中心とした、ヘリスキー会社です。

 サザンアルプスのほぼ中央のマウント・クック周辺は雄大な自然景観が広がる、最高のスキーエリヤですが”国立公園と言うことで長い間ヘリスキー禁止区域になって居ました。

 1995年からようやく「MtCook」でも認められ極上の雪質、豪快なロングダウンヒルが楽しめる夢のエリアでヘリスキーが可能になりました。 

 ポイントはマウント・ハットスキーエリア北、ラカイア川の上流のパルマー、ラジェット、アロースミスなどがメジャーです。

 料金は5ラン(5回上部へ運んでくれて最後にヘリポートまで)にグルメランチを付けて約5万円。

 天候やグループのレベルに合わせてくれるので毎回着地ポイント(滑走エリヤ)は定まりません。

写真は2ラン目にヘリが飛び立つとき、
凄い轟音と風圧の下で片手で撮った画像です

2.ハリスマウンテン・ヘリスキー 

クインズタウンからのヘリスキーの老舗の一つ。
 ティンデール氷河、ノース・サウス・セントラル・コース、ブキャナン・コースなどのポイントで、コース設定は種々あります。

3.サザンレイク・ヘリスキー

 同社は、無難なコースを飛んでくれるヘリ会社で内容も3ランから7ランまで多彩です。
 料金も4〜6万円でシニャー割引(60歳以上10%off)があり、私たちは3ランnz$579がnz$521(3万円往復クルーザ、グルメランチ付き)でした。

 

初めてのヘリスキー体験

             (天候) 
 ヘリが飛ぶかどうかは、7時45分頃にヘリ会社から部屋へ電話が入るので、
それまでに出発できるように、準備して待機です。
 「ダメです」と入ると、直ぐにゲレンデスキーに切り替える必要があります。

(ヘリスキー出発)

 もう諦めていた、最終日に「今日は飛びます!」との連絡が入りました。。
 ロビーへ降りると、待ちかねた他のパーテーが、皆そわそわして集まっていました。
 やがて迎えの車が来ました。一同、揃ってバンに乗り、クインズタウン飛行場へ!

 と思いきや、バンは「ワカティプ湖」の桟橋めがけて一直線! 
 何故?
 そこにはクルーザーが待っていて一行約20人のスキー板やブーツを載せて出発!
 ヘリスキーをやるのに船で行くとは、ちょっと意外でした。
 (写真をクリックして下さい、大きく見ることが出来ます。この画面に戻るには「戻る」をクリックして下さい)

 「ワカティプ湖」の奥を目指して約30分のクルージングでヘリ乗機の牧場へ到着。
 ヘリが待っていました。

風の音もない、静かな時間です、先ほどのヘリの危険性の説明をもっと、真剣に聞いておけば良かった、等と反省する時でもあります。
  緊張をほぐすためにガイドが「今日は一番いい日だ。ラッキーだ」などと話しかけますが、皆、緊張で上の空。
 ヘリはパイロットとガイドも含め7人乗りです。

           (発信器)
 まず、ヘリの危険性についての説明があります。
 説明の後、一人ひとりに「黄色の発信器」が渡されます。
 万一、雪崩に遭い雪の中へ埋まってしまったときに、位置を知らせる、大切な装備です。
 身につけているときは常に電波を送信状態にしておきます。
 もし誰かが雪崩で埋まったときは、他の全員は一斉に受信状態に切り替えます。
 そして雪の中の人の電波を探ります。
 一人でも切替を忘れていると、その人の電波が邪魔して雪の中の電波が拾えません。 また本人の電源が入っていなくても探れません。
 出発前に一人ひとりがガイドの前を通り「ピー」と言う音が大きくなるのを確認してヘリを待ちます。 だんだん緊張が増幅します。

(ヘリ乗り込み)

 やがてヘリが爆音を上げて近づき、着地します。
 想像以上の風圧です。
 言われた順番でヘリに乗り込みます。
 話し声は無論聞こえず、立ち上がると飛ばされそうです。
 大きなスキーブーツでヘリに乗り込むのは想像以上にやっかいです。
 乗用車よりステップは高くて、小さなジュラルミン製の板がステップです。
 スキーブーツが旨く乗らず、全員踏み外すなどして、簡単には乗り込めません。
 狭い座席に着いてシーベルトをすると、直ぐに飛び立ちます。
 シートベルは細くて、心配です。

 10分くらいのフライトですが、しばらくすると、眼下が緑の景色から、雪景色に一変します。
 ヘリの爆音にも慣れ、少し落ち着きができます。
 どんどん峰を越え、完全に雪一色になった所に、先に出発した一行が、もう滑り始めているのが下に見えます。

    (着雪)
 どんな所に降ろしてくれるか、気にする間もなく、とんでもない急峻な尾根に降ろしてくれます。
 ヘリコプターはローター(回転翼)が、
ひっからない安全な着陸箇所が尾根だからです。
 しかし尾根は、ヘリコプターが着雪できる程度の面積しかありません。
 
もの凄いヘリの爆音と風圧の中、降りると倒されないよう、夢中で斜面へ、言われたように、ガイドのリュックに片手をタッチし、背をかがめヘリが飛び立つのを待ちます。
 ヘリを撮ろうとカメラを出しましたが、飛び上がる瞬間の風圧と雪粒で顔面が痛くて、「伏せ!」のままの状態で撮れませんでした。
    ガイドの持ち物
 ヘリから降りたときに、必ずガイドのリュックにタッチして伏せているように、出発前に注意されたガイドのリュックには、我々の昼食(グルメランチ)と万一の場合の「Kit」が入っています。

               (静寂)
 ヘリコプターが飛び去ると静寂の世界です。
 後には、畳2枚を縦に並べた程度の広さができます。
 そこにガイド初め6人が立ちスキー板がポツンと残ります。
 360度全部、青空です。
 ガイドは素晴らしい景色を、自慢げに説明しますが、我々は周りの急斜面に気を取られ、上の空で聞きます。
 ヘリが行ってしまうと急に静かになり、余計、怖さが身に迫ります。
 前後に急斜面が下まで続きます。
 どうもここからいきなり滑り始めるらしい。
 もう少し、なだらかな、場所に移動したいと思い、見回しますが、見あたりません。
 少し下は尾根が急に下がって、余計に危険。
 上の方は岩が邪魔で移動できない。
 スキー板を流さないように、慎重に履いて、少し気分が落ち着くと、とんでもないところに立っていることに気づきます。

          (ダイジョーブー?!)
 ガイドを見ると、もう滑り出す様子。
 案内書には「ガイドが皆さんの技術に合わせ、親切にサポートします。」と書いてありましたが、マオリ族出身の”ヘネリー”(英語読みヘンリー)ガイドは皆がスキーを履き終わると「ダイジョブ?」と突然、日本語で話しかけてくれました。
 皆がつられて「OK!(大丈夫だよ)」と言うと、「レッツゴー」と言って、急斜面をあっという間に行ってしまいました。
 残された我々はシーンと静かな尾根でボーと取り残されます。

 仕方なしに、豆粒くらいに見えるガイドに置いてかれないように夢中で滑り出します。
 心の中で全員が「何が親切にサポートだ!」と、つぶやいていると思います。
 ファットスキー板で滑るのも初めて、雪は堅いのか柔らかいのか、転んだら沈むのか、全く分かりません。
 でも、滑り始めると人間性の小ささや、心配事は皆吹っ飛んでしまいます。
 広い雪原に自分のシュプールが残るのが分かります。
 雲に乗って滑っているような錯覚にもなります。

 少し滑りに慣れた頃”ヘネリー”に追いつきました。
 また「ダイジョウブ!」「OK!」。
 また、我々を置いて行ってしまいます。”少し休めよ!”と皆は思っているでしょう。

 ヘリスキーを申し込む時「誓約書」にサインをさせられます。
 それを読んだら、ヘリスキーを止めたくなります。
 「怪我をしても、どんなアクシデントがあっても責任は取りません。」と書いてあります。
 (無事帰えれたら儲けもの)。
 傷害保険もオフピステ(ゲレンデ以外)は無効のはずです。
 ヘリスキーで滑るところは全部オフピステです。(どーしたらいいのー!です。)

                 (ヘリと注意)
 そんなことが頭をよぎるのは最初の数分だけ。 あとはスキー天国になります。
 2本目はピステの途中から上部へアタックです。
 ガイドは雪がほとんど無くなる所まで、下っていってくれます。
 先の組が一段下でヘリを待ちます。
 そして先組がヘリが飛び去った後、一段下がりヘリを待ちます。
 これは斜面にヘリが留まっている間に近づいて、万一回転中のローターにでもに触れたりしない配慮です。
 また、ヘリの近くでは大声で叫んでも無駄です。
 ガイドもこのときは真剣です。
 ヘリの下ではスキー板を立てたりストックを振り上げたりしないよう何度も注意されます。
 またヘリは絶えず機体を水平に維持する必要があるため、斜面にはぺったりと着地する訳にはいきません。
 そのため斜面にヘリに橇の先だけをタッチさせ、橇の尻は宙に浮かせ、我々が乗り終わりまでフワフワして待ちます。
   ガイドの”ヘネリー”が「今日はNo.1のパイロットだから安心せよ」と言った理由が分かりました。

          ヘリは7人乗り、宙返りもok。
 ヘリスキーは、ゲレンデスキーより、疲れが大きいと思います。
 尾根を越えると斜面に沿って急降下をしてくれますが、ジエットコスターより怖い!ちゃちなシートベルトに、叩けば割れそうな風防ガラス。
 もしシートベルトがはずれてスキー靴で、け飛ばしたら機外へサヨナラでしょう。
 それに飛び立つとき「シートベルトはしたか」なんて確認はしてくれない。
 山間部から出ると、真横に機体を倒し、水平移動します。
 「ギャー」とか「やめてくれー」と叫ぶと、余計サービスしてくれるます。

 右の写真は決死の思いで、片手はシートをしっかりと握り、片手でシャッターを切りました。
 遠景の湖が水平でヘリの計器板が垂直になっています。
 このときヘリの中の全員は団子みたいに片隅へ寄っていたと思います

(グルメ・ランチ)

 2本目が終わると「グルメ・ランチ」です。
 今度の着地点はヘリが降りても充分広さがあり、湖も見える最高のロケーション地です。
 今回は若い女性のグループ「レデースキャンプ」のメンバーがほとんどで賑やかなパーテーになりました。

 ヘリラン(移動)の時、パイロットは退屈させないためかアクロバット的な飛行をサービスしてくれますが、”後遺症”付きです(船酔などに弱い人はビニール袋もくれます)。

 写真の左の黒い帽子がパイロット、膝まずいているのがガイド、後はか弱き羊たち。 みんな冒険好き、パイロットは親指を立てるのが癖!うしろの湖は”ワカティプ湖”。

 心配していた新雪の滑降コースもファットスキーで滑ったので、何とかこなせました。
 でも板の幅が少し広いので最初はそれが気になって滑りが、ぎこちなくなりますが直ぐに慣れました。
 皆、ヘリ酔いでフラフラで基地へ帰ってきます。
 しばらくは牧草の上で大往生です。

桟橋へ来てブーツを脱ぐと、また体が浮き上がりそうな感じになりました。

新雪に自信のない方は、ファットスキーをレンタルされることをお薦めします。
レンタル料はnz$47(2,600円)「BROWNS SKI SHOP」にあります。

 帰りは石炭を焚く蒸気船で帰ることになります。”蒸気船でホットワインを!”の頁へどうぞ。

ワカティプ湖に浮かぶ蒸気船「アーンスロー号」で、ホットワインを楽しみながらの湖上クルーズや
途中上陸してファームでクッキーのティータイムやと羊の毛刈り体験などの紹介です。

ニュージーランドワカティプ湖南十字星

◎蒸気船でホットワインを

 ヘリスキーへの往きは高速クルーザーでしたが、帰りは古びた蒸気船です。

  「アーンスロー号」は1912年就航の蒸気船です。
 今回は、たまたま「レデース、キャンプ」と言う”女性限定ツアー”のグループが同じ日程で参加され、お陰で賑やかでした。
 スキー技術向上に熱心な女性スキーヤーを対象にした企画で、元SAJデモの”田端夏葉”、”大関千秋”トレーナーの顔も見えました。
 この20代の賑やかな女性陣とヘリスキーまで楽しめるとは思いもよりませんでした。
 蒸気船には「ホットワイン」とケーキが用意され、乗り込むやいなや、ゲレンデ以上の賑やかさになりました。

         (船上コンサートで泣き出す)
 疲れを知らない若さに圧倒されて、「ホットワイン」を飲みながら静かな湖面を眺めていました。
 賑やかさが少し落ち着くと、上の階で船上コンサートが開かれると、言うことで「レデースキャンプ」のメンバーと一緒に上の階へ上がりました。
 船尾のサロンにはグランドピアノが置かれ白髪の女性が、ニュージランドノの歌など演奏し地元の人と共に歌っていました。
 我々も、隅の方で静かに愉しもうと、配られた歌詞カードを手に座りました。
 しかし、「レデース・キャンプ」の面々は、すぐさま地元の乗船者と、うち解け演奏に合わせて大合唱となりました。
 演奏の女性も気を利かせて「ウエオムイテアルコウ,OK?」、レデースキャンプ「プリーズ!」。
 約45分の航行のうち、ほとんど大合唱でした。
 演奏のおばさまも、日本女性がのりまくるので、よほど嬉しかったのか、港に着いたとき、わざわざ桟橋まで見送りに来てくれくれました。
 歌の最終は「蛍の光」で締めくくり、女性達はおもしろ半分で、泣き真似をしていましたが、最後は本当に泣き出してしまいました。
 私たちも旅の哀愁を感じた、一時でした。

        BARでホッとワインはNZ$5
 船のBARも昔のままで、優雅な一時が過ごせる、雰囲気がいっぱいの船旅でした。
 グラスビールがNZ$3.5(200円)ホッとワインがNZ$5(300円)だったと思います。
(ホッとワインは赤ワインを暖めたもので、寒い冬にグラスから伝わる温もりを手で確かめながらのむのに最高です。日本に帰ってからも試しています。)

静かな湖面のワカティプ湖

行きは高速クルーザーで出発し、ヘリでスキー。
 ワカティプ湖を見下ろしての”グルメランチ”、そして蒸気船アーンスロー号で”ホットワイン”を飲みながらの、コーラス・コンサート。
 楽しいニュジーランド最終日でした。
明日はいよいよ帰国です。
 町で最後の「お土産」調達をして、hotelでジャグジーが予約してあり、ゆっくり体を休め、心はもう日本でしたが、しかし思わぬアクシデントが待っていました。

 ◎「キング・ジョージX世・バス・ハウス」(King George X Bath House Cafe)

 我々が宿泊した「パークロイヤルHOTEL」と「ワカティプ湖」の間に、小さなレストランがあります。
 格調が高くて入りにくい、構えですが思い出のために、意を決して最後の夜に、食事に出かけました。
 建物は「キング・ジョージX世の戴冠式」を記念して1911年に建てられたもので、屋根が王冠の形になっています。
 メニューはシーフードが中心で”ミルフォードサウンド”からの新鮮な食材をもとに、その日のメニューが黒板に書かれています。


 昼間はテラス席が人気で建物の前を通る、蒸気船アーンスロ号や夜景が素晴らしいレストランです。
 エリザベス女王も訪問した重厚な建物です。
 そんな格式の高いレストランとは知らずに入り、ほとんど分からない英語の中から、聞き取れた「ホワイト・フイッシュ」をオーダーしました。
 ワインもシェフが奨めるものにしました。幾らだったか、全く記憶がありませんが、美味しい料理で満足しました。

◎「南十字星」(The Southern Cross)

 食事後外に出ると、満天の星が漆黒の山に乗っているように広がっていました。
  まだNZへきて、「南十字星」を見ていません。
 レストランの中へとって返して、シェフに「南十字星を教えてくれ」と頼みました。
 シェフが待ってましたと、言うように外へ出て、丁寧に教えてくれました。

南十字星

 ”北半球”で「北斗七星」を探してそれから延長して「北極星」を探すように、”南半球”でも「南十字星」を探して、その十字架の短い方を真上に延ばすと、一段と輝く星があり、それが「天の南極」と言われる星で、磁石の代わりになる星です。

(なお、昼間太陽が輝く方向は「北」です。うっかりすると間違えます。)

 このほか北半球では見えないのが、有名な「マゼラン星雲」です。
 この星雲は「航海士マゼラン」が世界一周の時に発見し、名付けられました。
 「天の南極」を挟んで、「南十字星」の反対方向に白い雲のような大小の星が見えます。
 日本の都会では見られなくなった、星々が冷えた夜空に輝いていました。

◎働きながら旅行のできる、ワーキングホリデイ

 クライストチャーチやクイーンズタウンのお土産店で大勢の若い日本女性を見かけます。
 買い物の合間に、聞きましたら「ワーキングステイ」だと教えてくれました。
 日本政府はNZ政府と取り決めを結び、仕事をする事で滞在資金を補いながら、最長1年間滞在できる制度を設けています。
 「ワーキングぐホリデイ・ビザ」と言う形で発行される制度は、長期間の滞在によって相手国の文化と、一般生活を様式などを理解する、事が前提です。
 日本はNZの他に「カナダ」、「オーストラリア政府」ともこの取り決めを結んでいます。
 右の写真はクイーンズタウンの町です。
 こんなところで若い人は働きながら、英語を勉強出きるのですから幸せです。
 両国の為に大変良い制度だと思いました。
条件
    1.日本国籍のの所有者
    2.18歳以上30歳未満
    3.子供を同行しない   等があります。
 ただし、働きながら、と言っても直ぐに仕事があるわけではありません。
 英語が堪能で無ければ現地で、できる仕事は限られます。
 また同一雇用主のもとで3ケ月以上働いてはいけないと言う条件もあります。
 日本食レストランなどが主な働き場所のようです。
 同じ”ワーホリ仲間”と家や部屋を借り、楽しく1年間かけNZ中を旅行しているようです。
 若い方たちは、一度挑戦されたら、いかかでしょうか。
 問い合わせ先は、
     日本のニュージランド大使館 TEL 03-3467-2270 です。

 このあと、是非「オプションツアー」編(No.5)をどうぞ

バンジージャンプ発祥のカワラウ・バンジー、ショットオーバー川でのジェットボート、
アロー川でsの砂金採り、夜はハンギ料理を食べながらのマオリショーと楽しみ満載

ニュージーランド「ショットオーバー川」のShotoverJetと
「アーンスロ号」のHotwine

  最終日のアクシデントに入る前に、NZでの楽しいオプシャナルツアーについて、少し。

1.ジェットボート

 ◎「Shotover Jet」(NZ$79=4,500円)

 ◎「Kawarau Jet」(NZ$59=3,300円) 

 ◎「Dart River Jet Safari」(NZ$105=6,000円)等があります。

     か細い若い女性が大型バスを運転
 私たちは第4日目は風が強くてヘリスキーも中止のため観光日と決めて、JETBOATに挑戦することにしました。
 ホテルから比較的近い 「Shotover Jet」を選びました。
 町の「ステーション」と呼ばれる建物へ行き、申し込みをしました。
 (なぜ、ステーションと呼ばれるか分かりません)
 ホテルのフロントでは全身濡れるのでスキーウエヤで出かけることを勧めてくれました。
 町の「ステーション」へ行き、受付の金髪の女性にお金を払うと、ほかの10人ほどの乗客がバス乗り場に向かいます。
 日本人は我々だけです。 真っ赤なバスに乗り込みました。
 先ほどの受付の、か細い女性も乗り込んできました。
 ガイドかと思いきや、運手席に座ってマイクで説明しながら大型バスを運転して出発です。
 英語での説明はさっぱり分かりません。 河原へ到着しました。
 恐らくここが乗り場でしょう。
 荷物を預け、黒いコートと救命胴衣を渡してくれます。(救命胴衣着用は法律上の義務だそうです)
 だんだん、不安になります。
 日本語の説明が全然ありません。
 注意事項らしきことを、説明してくれますが、我々だけは、蚊帳の外。
 分からないので、周りの人がすることと同じようにして乗り込みます。

(砂金の出る川)

 真っ赤なボートが爆音を立て、時々川を上り下りします。
 この川は昔、砂金が出て有名なショットオーバー川だそうです。
 まあ、別に騒ぐことも無かろうと、ボートに乗り込みました。

 確かに30分NZ$75=4,500円の値打ちはありました。
 HPに載せようと一番前の席に、陣取り写真機を用意しま したが、自分が振り落とされない様に、BARにしがみついて居るのが、やっとでした。
 急流、浅瀬を時速80kmの猛スピードで時にはスピンしてくれます。

 ご存じかと思いますが、スクリューで進むのでなく、水を吸い込んで後ろに噴出する仕掛けです。
 そのため船底が石に擦ろうが、砂の上を滑ろうが、ヘイチャラ!。

 また、噴射口を真横に向ければ、その場で急旋回。
 また、両岸に迫る岩すれすれに走り、「ギャー」「ギャー」の連発。
 写真の橋から奥が両岸に岩が迫る狭い渓谷です。
 その狭い渓谷を高速で岩すれすれに、走り時には、スピンしてみせるのです。

(ボートの仕様)
  船の仕様は全長4,75m 幅2,44m シボレー製エンジンはV8の8,2リッターで毎秒3880リッターの出力です。
 帰りの町までのバスの中では、余韻が残っているのか、全員がイスをしっかりと掴んでいました。
 バスが少し揺れても怖くて、前を見据えていました。
 ほとんどの人が、このバスで酔ってしまいました。
 そして蒼い顔して町の中へ消えていきました。
名古屋の新婚さんが事故で死亡
 帰国してしばらくしてから、このジエット・ボートが運転を誤り、名古屋の新婚旅行中の男性が即死した記事が載っていました。
 また、その1ケ月まえにも乗客9人が軽傷を負う事故があったそうです。
                               (1999.11,13記)

2.アーンスロー号のクルーズ 

 ワカティプ湖を「湖上の貴婦人」と呼ばれる蒸気船(TSS EARNSLAW)でクルーズ。
片道45分。ウォルター・ピーク牧場見学して、テータイムの後、また蒸気船クルーズ。
 全行程約3時間ののんびり旅行。(NZ$45=2,500円) 

 船内のBarで飲むホッとワイン(NZ$5=300円)はまた格別です。
 そしてピアノコンサートのサービスも素晴らしい思い出を作ってくれます。

3.ミルフォードサウウンド
(MilfordSound)ツアー

お勧めは、このツアーです。
 NZ南の静寂に包まれた霧深いフヨルド海岸、標高差1,000mを超える急峻な谷あいからなる、ミルフオードのクルージングです。
 イルカ、ペンギンなども間近に見えるそうです。
 しかしクイーンズタウンからは、セスナ機で飛ばない限り、バスでは12時間の行程となり、短い滞在ではちょっと無理かも知れません。
 我々も涙をのみました。

4.そのほかのアクテイブ

 「バンジージャンプ」「スカイバイビング」「ホエール・ウオッチング」など、冒険あり観光ありの盛りだくさんのオプションが用意されています。
 一緒のツアーの若い人も、「初めてだけど」と言いながら「スカイダイブ」出かけていきました。
 やはりその気にさせる、何かがあるのでしょうか。
 「バンジー」にも大勢出かけました。

 バンジージャンプは各所にありますが、先のJetBoatで有名なショットオーバー川の上流のスキッパーズ峡谷には102mのバンジーがあるそうです。
 送迎バス代も入れてNZ$130(7,500円)。
 右の写真はクイーンズタウンの町のロープウエイの側にあるバンジーで40mとか、(NZ$45=2,500円)。
 ただし下は、岩肌で怖そう、また眼前にはクイーンズタウンが数百m下に見えます。

 ゴムボートによる川下り「ラフティング」も、やはりショットオーバー川の上流にあり、ヘリにより移動するヘリ・ラフティングで料金はNZ$140(8,000円)と超お安い、冒険オプションです。

5.マオリショー 

 先住民のMAORIの「マオリダンス」を見ながら、マオリ伝統の「ハンギ料理」に舌鼓。
 マオリダンスは世界的に強いNZラグビーチーム「ブラックマジック」が試合前に披露する、あの踊りです。(最近スポーツ用品メーカーA社ので紹介しています)
 マオリの相手を威圧するポーズは中腰になり膝を叩いて、舌を出しますが、我々は怖く思えません。
 挨拶は鼻と鼻をくっつけます。  踊りは同じポリネシア系のため、ハワイの踊りに似ていますが、音楽はかなり違います。
 空港で「MAORI SONG」の音楽CDを買ってきました。
 (NZ$27=1,500円)
 踊りの中で気に入ったのが「ポイダンス」です。テニスボールの様なものに紐を付けて、ぶんぶん回して、踊るのです。
 「ハンギ料理」は蒸し焼き料理で、椰子?の葉に肉やシーフードを包み蒸し焼きにする、マオリ伝統の料理です。
 野趣味満点で、美味しいです!
  最後は観客を舞台に上げ、マオリダンス教室が始まります。アフタースキーに欠かせない楽しい夜を過ごしました。

    (民族と言語)

日本では奈良時代の頃に、数千キロも離れたポリネシアの島々から小さなカヌーで渡ってきて、先住民他なりました。
 移住したマオリ族はこの島を「アオテアロア」(白く長い雲のたなびく島)と呼んでいました。
 その後の1642年(日本では関ヶ原の戦いの少し後)にオランダ人探検家「アベル・J・タズマン」がNZを発見しましたが、マオリ族の反撃で上陸できませんでした。
 彼は母国オランダのゼーランド州の名を取って、「ノバ・ゼーランド」と名付け、後に英語名でニュージランドとなりました。

 1769年に今度はキャップテン・クックが訪れ、上陸を果たし、その後多くの白人が移住を始めマオリ族との間で衝突が起きました。
 1840年にやっとマオリ族との間で「条約」が結ばれましたが、事実上イギリスの植民地になりました。
 完全な独立国になったのは1947年です。(日本が太平洋戦争に負けて二年後)

 約350万人の人口の内アングロサクソン系が9割残り1割がマオリ族です。
 公用語は英語とマオリ語です。
 地名などはマオリ族の呼び名のまま残してあり、ローマ字読みで通じます。

 次は「さよならクインズタウン」(No.6)です。
 アクシデントはその次ページです。 どうか見て下さい。

人口約3万人の小さな町クインズタウンは
NZ南島で3番目に大きな都市で、お土産は健康食品プロポリス、マオリ伝説のグリーンストーン装飾品など魅力イッパイ!

よならクインズタウン(Queenstown)! 

 クインズタウンは人口約3万人の小さな町です。
 しかし、NZ南島で3番目に大きな都市です。
 クインズタウンの由来は、かってこの地を訪れた開拓者が湖と山がマッチして、あまりにも綺麗な景観に「女王が住むにふさわしい」と言ったことから付けられました。
 町外れにあるスカイライン・ゴンドラ(往復nz$12=720円)に乗ると、わずか4分で標高450mのボブズ・ヒルの山頂に到着します。
 展望台からは眼下にクインズタウウンの町並とワカティプ湖、眼前にリマーカブル山など周囲の山々を見渡せます。
 コの字方の入江を囲むように町があり、あとは湖と山になります。

                    (お土産ポイント)
 町は「目」の字型をした数本のメイン道路があるだけで、歩いて全部回れる程度の町です。
 NZ特産の毛糸の手編みセーター専門の「BONZ」。スキーウエヤ専門店の「T&SKI」や洒落た子供服専門のお店「パンプキン・パッチ」が並びます。

町の交差点から山側を見ると展望台のあるボブズ・ヒル山が目の前です。
 反対側を見ると、すぐ湖です。 まず迷いません。 5日間の滞在で、ほとんどのお店を覚えました。
 湖には蒸気船の桟橋やパワーボート乗り場の水中展望台などもあります。
 アンダーウオーター・ワールド(Under Wattr World)はワkティプ湖水面下に造られた水中展望室で、窓ガラス越しに湖の中を見学できる仕組みになっています。
 10kgもあるニジマスや体長180cmもありロングフインイール(うなぎ)などを見ることが出来ます。(料金はnz$7=420円)側に黄色いジエットボートが止めてあります。 夏は賑わうと思います。

 2.ガーデン・パーク・ロイヤル・ホテル

画像の矢印の所にあります。

 ガーデンパークロイヤルホテルは湖辺の景観の良いところにあります。(写真は蒸気船の桟橋から見たHOTEL=とんがり屋根の建物)建物の設計は少し凝っています。
  フロントマンは日本人が大勢利用する割には日本語を喋ろうとはしません。
 そのためジャグジーの予約も両替もキーを受け取るのも、片言の英語と笑顔で済ませます。

HOTELのHPアドレス
http://www.sphc.com/hotel/parkroyl/pgadens.html

(パソコン・コーナー)

 パソコンコーナーもあります。部屋から市外へ電話するときは”0”を回すとフロントが出るので、接続してもらう仕組みなです。
 このためパソコンをダイヤルアップするには、パソコンコーナーで使うことになります。
 hotelのパソコンは日本語は打てません、またデジカメも接続できませんので、このコーナーの、電話線と電源の借用を、お願いして持参したモバイルを接続して送信しました。

(チップ)
チップは不要です。このため小銭も必要ないし、渡すのを忘れないように気を使う必要もないので大変助かります。

(ミニバー)
部屋にはミニバーが用意されていて、コーヒー、紅茶は無料で飲めます。ミニボトルや”つまみ”は有料です。

               (洗面所)
 洗面所の洗面台が日本より高くて顔を洗い難いと思います。
何故こんなに高くするのか、分かりません。NZでも結構、背の低い人が居ます。(子供達はどうするのでしょうか?)
 ヨーロッパでも同じで、男子トイレの位置も高くて、苦労しました。

(電圧とコンセント)

 NZの電源は230V50Hzです。

 コンセントが少し違います、形ばかりでなく、横にスイッチが着いてます。

 プラグを差し込んでから、スイッチを入ないと通電しません。(面倒な気がします)

 左写真のコンセントは洗面所用なので漏電ブレーカーが付いていました。

 また、100vと200v併用のコンセントもあり、これは重宝しました。

 差し方により数種類の国の電圧とコンセントが使えます。(右写真)

(電話帳と電話BOX)

 電話帳も人名用と職業別(あちらもイエローページと言います)が1冊にまとめてあります。

 イエローページは裏表紙にあり、上下反対に印刷してあります。つまり裏表紙でなくて表しになるのです。

 頁をめくっていると、突然、文字が反対になります。

つまりイエローページの境を過ぎたわけです。
 なかなか、合理的だと思いました。

町の電話BOXから日本までカードで掛けられます。勿論コインでもOKです。

3.クインズタウンの小さな空港
    (Queenstown Air Port)

 クインズタウンの空港へは町から約7kmバスで15分(nz$5=300円)。
 空港にはタクシーはありません。
 小さな山あいの小さな飛行場に早春の朝日がさしていました。
立つと私でさえ天井につかえそうな、小さなプロペラ式飛行機でクライストチャーチまで飛びます。
 タラップも狭いので子供の乗客はスチュウアデスが抱っこして載せてくれます。
 こんな小さな飛行機でも床下が荷物室で6t以上の荷物が積めます。 勿論積み込みは、人力です。
 イスは通路を挟んで2席づつ4席。

 この時、名古屋空港組4人は”シンガポール航空の飛行機が故障らしいのでクライストチャーチ”で詳しいことは聞いてくれと、言われて乗り込みました。
 成田空港組の「レデース・キャンプ」20人はシドニー経由で予定どおりだとのことでした。

 国際空港のあるクライストチャーチ(CHRISTCHURCH)へはプロペラ機で約1時間です。

 プロペラ機は風に浮かぶように、ふんわりと山あいを抜けて高度を上げます。

 Mt Cookが雲の中らか飛び出して見えます。
 片方の窓は雪山が見えます。繁多川の窓は緑の景色で見えます。
 簡単な機内食を済ませると、間もなく、クライストチャーチ空港へ到着です。
 1時間少々のフライトです。

(バウチャー=保証)

 クライストチャーチでの乗り継ぎ時間は1時間弱、搭乗券手続きや出国手続きで、空港はごった返していました。

 わずかな時間の間にお土産をGETし、いざ搭乗手続きをしようとしたところ、「飛行機が故障で到着してない」とのこと。
 おまけにニュージランド航空もオーストラリア空港が霧で閉鎖中。
 シンガポール経由もオーストラリア経由も今日の帰国は無理とのこと。

 交渉の結果、出発は同時刻の明日と1日の延期! 今夜の宿泊HOTEL手配と3食は航空会社持ち(バウチャー=voucher)で決定。
 我々の予定では、本日(土曜日)にNZを出発すれば、明日の日曜日、朝には名古屋到着。お土産を整理し、ゆっくり風呂に入って、月曜日は元気に出社!と計算は、バッチシでしたが全部ダメ!

 しかし、突然のクライストチャチ観光日が1日できたと、思い直して、指定されたhotelにチェックインすると、直ぐに町へ出かけました。

クライストチャーチは街中をゆっくり走るオールド・トラムの学園都市。
エイボン川を中心にゆっくりとした時間が楽しめます。空路の途中寄ったシンガポール寸描も紹介。

1.クライスト・チャーチ観光 

 GardenCtiy(庭園の町)と言われ、南島最大の都市で、人口は約35万人。
 島に東海岸に広がるカンダベリー平野の中央に位置し、イギリスからの移住者によって築かれました。
 クライストチャーチの名は、彼らの多くが母国のクライストチャーチ大学の出身だったことから付けられたと、されています。

大聖堂
(Cathedralu)

 町の中心は1904年に完成した、イギリス国教会の荘厳な大聖堂がたたずみます。

 鐘楼の高さは63m。 36mの所にある展望台まで上がって、町を一望できます。

 1ドルで塔に上がったと言う証明書がもらえます。
 (入場無料ただし最近は撮影代NZ$2.5 展望台NZ$4)

 内部はステンドグラスが美しく、ロンドンのウエストミンスター寺院から贈られた洗礼盤も見物でしょう。

OKギフト・ショップ
(OK Gift Shop)

 大聖堂の前で一番最初に目に付くのが、「大橋巨泉」さんの経営する、OKギフトショップです。

  オーストラリアやカナダ、NZではオークランドにも店舗を持つ土産物店です。

 ここの特徴は数ある土産物の中でも、独自に選んだブランドに力を入れていることです。

 他のお店で扱っていない人気商品もあります。

 宅配サービスも完備してます。

オールド・トラム
(OLD・TRAM)

 次には「オールドトラム」と呼ばれるクラシックな路面電車でしよう。

 乗車券は1時間券はNZ$6=340円、1日券はNZ$10=560円です。

 観光には1日券が便利です。

 町を20分掛けて1周します。1周に駅が9カ所ありますが歩くより少し早い程度のスピードで全く、のんびり走ります。

エイボン川

南極センター

路上チェス

 アートセンター(Arts・Center)
 大聖堂前から「トラム」に乗って、しばらくすると、古い建物の前で市場が開かれています。
 古い建物は、重厚なゴジック様式で、1975年までの100年間カンダベリー大学の校舎だった建物です。
 大学は今は市の北西に移転して、その後は、「アートセンター」になっています。 中には映画館や劇場もあるほか、いろんな分野の芸術工房が集まっています。
 手頃でNZらしいお土産の、木製品や陶器の展示販売もあります。
 洒落たワインスタンドもあります。(NZ$19=1,100円でした)。
  アートセンター前の広場には、屋外マーケットが開かれ、革製品、アクセサリー、食器など様々な物が売られています。
 紙製の値段の看板だけで、おじさんが一人。
何を売っているのか分かりませんので、訪ねましたが、要領を得ませんでした。今でも不思議に思います。

アートセンタ内の本屋で買った
上下反対の世界地図

 本屋さんには、南北逆さまの「世界地図」があります。(NZ$5=300円)

 北半球中心の考え方を変える一つのヒントを与える地図と思います。

パウア貝(Paua)

 1枚貝のパウア貝は食用なのですが、その殻が綺麗なことから昔は、マオリ族の儀式用に使われていました。
 外殻を剥くと玉虫色の輝きが出て、宝石と間違うくらいです。
 この側をブローチなどに加工して、お土産などにするため、資源保護のため食用には出来ず、捕獲規制されているそうです。
 貝殻だけでも売ってくれましたので、半分殻を剥いた物を買ってきました。(N$12=700円)
 勿論ブローチも買ってきました。

Russley Hotel

クライストチャーチのHOTELもきれいなHOTELでした。

Voucher

 今回の延泊は航空会社の都合によるものなので、hotelと食事代と空港間のタクシーは保証付き(voucher)でした。  休暇を1日余分に取りましたが、ゆっくりとクライストチャーチの町を楽しむことが出来ましたし、貴重な経験をすることが出来ました。

 そのほかにも、今回のスキーツアーは前回までと、違いスキー1本槍と違い見聞を広げることができたツアーにする事が出来ました。

(通貨)

 単位は「ニュージーランドドル」(N$)と「ニュージーランドセント」(N¢)です。(レートは50〜60円)
 紙幣は5種類(5,10、20、50、100ドル)
 硬貨は6種類(5,10、20、50¢、1,2$)

    20$札の表はエリザベス女王」

10$札は誰か分かりません

紙幣の裏はNZ特有の動物類です。

5$札はNZ登山家で”エベレスト”初登頂の「ヒラリー」氏です。

貨幣の裏は全部「エリザベス女王」の肖像です。

裏は女王の肖像

表は「2$」が”鶴” 「1$」”キゥーイ”

「50¢」エンデバー号

「20¢」”キゥーイ”

「10¢」はお面

5¢爬虫類

「2$」のコインペンダント

硬貨に1¢がないのが不思議です。スイスでも同じでした。端数がでたらどうするのでしょう?

帰路もシンガポールを経由しました。

2.シンガポール点描 

 シンガポール経由で帰国したため、チョンギ空港で乗り継ぎに時間があり、短時間でしたが、シンガポールへ入国してウオチングしてきました。

本文はアジアトピックス」へ移しました。

是非、ご覧下さい。

 大変、長文にお付き合いいただき、誠にありがとう御座いました。

 また、HP作成にあたり同行の太田伸一氏の画像を提供して頂いたことを報告させていただきます。
 今回はHP作りを念頭に置いて、スキーツアーに出発しました。
 太田氏と二人でカメラ6台を持参し、デジカメ画像を約800枚、普通フイルム画像を600枚 合計1,400枚を撮影しました。
 でもスキーが目的の旅行ですので1,400枚あっても、肝心な画像が抜けています。
 その中から、使える物を84枚、選んでこの頁を作成しました。

 もっと、お見せしたい画像が多くありますがHP容量を考えて、残念ですが以上とさせていただきました。

(当時はHP容量が小さく大きな画像がアップロードできなかった頃のつぶやきでした。)

 このページの一部の数値は「ニュージランドの本」(近畿日本ツーリスト)を参考にさせていただきました。
 有り難う御座いました。

このHPはmoriy@シルバーが旅行した当時の記録です。
その後、現地の状況などが変わっています。
旅行の参考にしてくださる時は他の方法で確認して、お出かけ下さい。